富士山登山 初心者は標準時間に1.5倍

富士山登山 初心者は標準時間に1.5倍

富士山(3776m)は日本では第一級の高山です。

毎年シーズンには30万人という大変な数の人が挑戦しています。が転落、転倒、ケガする人、高山病にかかる人もまた他の山とは比較にならないほどたくさんいます。

こうしたことにならないで安全に 登山 をするためには綿密な登山計画を自分なりに自分の体力と相談しながら作ることです。

それがこの山を征服するコツです。登山計画で重要な要素は時間です。

日照 時間 は限られています。できるだけ夜間行動を避ける計画を作りましょう


富士山登山競技会

富士山登山競技会という競技が富士吉田市の主催で毎年開催されています。歴史ある大会で既に68回を迎えています。

この大会は通常のロードレースと異なり、道が悪るく岩や砂利の多い登山道を駆け抜ける極めて過酷なレースです。

山頂コースと五合目コースとあり、山頂コースは富士宮市役所から吉田口登山道を経て山頂に至る21km(標高差約3,000m)で山頂がゴールです。

五合目コースは同じく富士宮市役所から吉田口登山道を経て五合目に至る15km(標高差1,480m)で五合目がゴールです。

歴代最高タイムは山頂コースで男子は2時間27分41秒、女子は2時間51分36秒。五合目コースでは男子1時間19分19秒、女子は1時間32分12秒という記録です。

タイムだけ見ているとちょっと素人には考えられない超人的な記録です。勿論ランナーはマラソン並みに走って登るわけです。

人間も訓練し鍛え上げればこんな途方もないことができるという見本です。

普通の人にはこれは参考になりません。知識として知っておいてください。実際に富士山に登った時、その登頂タイムのすごさが、改めて実感できると思います。

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富士山登山標準時間

色々な富士山登山ガイドや山岳地図には必ずどこからどこまで何分、あるいは何時間と標準時間が記入してあります。

登山する人はこれを見て、後どの位で頂上なのか、山小屋までどのくらいか、などの時間を確認して登山時間の配分やルート計画を作るわけです。

ではこの標準時間はどのような前提で算出された時間なのかといいますと、 40歳から50歳の登山経験者で2~5名のパーティーを組み山小屋泊の装備で夏の晴天時においてという条件下で計測算出されています

当然のことながら、初心者で高齢者が山小屋泊をし天候が雨ならば登頂時間はこの標準時間の倍近くかかると思われます。

さらにシーズン中の土日ならばコースによっては登山道は大渋滞となります。かなりの余裕をもった登山計画でないと体を痛めることになります。


代表的な4コースの標準時間を比較してみましょう

最も人気の高い「吉田ルート」

  • 登り:6時間10分
  • 下り:3時間半

大阪、名古屋の人達が多い「富士宮ルート」は最も短い時間で登頂できます。

  • 登り:5時間半
  • 下り:3時間50分 

「須走ルート」は下山時間が最短です。

  • 登り:6時間50分
  • 下り:3時間20分

4つのルートで最長の「御殿場ルート」は距離も17.5kmと長く標高差も2,300mもあります。

  • 登り:8時間10分
  • 下り:4時間20分

但し気をつけなければならないのは、この標準時間にはトイレ時間や休憩時間が入っていません。これを約2時間と見ますと、上記の標準時間に2時間を加算した時間が実際の標準時間です。

さらに、この標準時間には富士山の山頂の噴火口の周りを廻るお鉢めぐりと富士山本来の頂上である剣ヶ峰登頂時間が入っていません。

お鉢めぐりは約1時間半かかります。

剣ヶ峰はどうしても登りたいでしょう。富士宮ルートと御殿場ルートからは往復35分かかります。

吉田ルートと須走ルートは1時間半かかります。

吉田ルートで、全部加算すると実際の標準時間は往復14時間40分かかる計算になります。起算は各ルートとも5合目からです


富士山の登山計画を作る時

富士山登山の計画を作る時、上記の標準時間が参考になりますが、これでも時間設定は不十分です。上記の標準時間は富士山登山経験者が前提になっていますので初心者や、女性、高齢者はこの標準時間ではとても登れません。標準時間の1.5倍から2倍は必要となってきます

登山計画を作る時に日没時間も大きな要素です。

夏の日没時間は7月で日の出(ご来光)は4:30で日の入り(日没)は19:10くらいです。

その間14時間半。8月は日の出5:00で日の入りは18:40くらいです。その間13時間半くらい。 

往復時間がこれを超えると夜間での行動が発生することになるわけです。               

富士山は16:00までに下山完了か、山小屋に入る、が原則です

富士山の登山計画はいかに多くの余裕時間を持つかが大切です。標準時間で運良く登ればいのですが、道中は長く厳しい、途中で雨が降ることもあり強風に煽られることもあります。天候急変で雷が襲う時もあります。また恐ろしい高山病との戦いになるかもしれません。土日やお盆の時は特に吉田ルートは登山道が大渋滞となります。

このように富士山登山の計画を作る上においては沢山の要因を1つ1つ丁寧に考察しながら見ていかねばなりません。

そうすれば決して難しい山ではありませんし、初心者でも十分登山が可能です。こうした計画を念入りに作っておけば何が無茶な登山か何が余裕のある登山かがよく分かります。


今回のまとめ

  • 富士山登山 初心者は標準時間に1.5倍
  • 富士山登山競技会
  • 富士山登山標準時間
  • 代表的な4コースの標準時間を比較してみましょう
  • 富士山の登山計画を作る時
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