富士山の湧水を知る

富士山の湧水を知る

写真出典

富士山麓には大変多くの湧水があります。静岡県内だけでも800ヵ所以上湧水が確認されています。

湧水の分布を見ますと、ほとんど静岡県と山梨県に集中しております。


湧水の分布エリア

富士山東麓エリア(静岡県裾野市、御殿場市、小山町)

富士山南麓エリア(静岡県沼津市、清水町、長和泉町、三島市)

富士山西麓エリア(静岡県富士市、富士宮市)

富士山北麓エリア(山梨県富士河口湖町、山中湖村、忍野村)

などに分けることができます。最も多くの湧水が確認されたのは富士山西麓のエリアです。

このように富士山を水源とする湧水は多数存在しますが、周辺の開発行為により湧水池の減少、水質悪化、などの環境問題や被害が発生しており、湧水池の保全対策が大きな課題となっています

そして、富士山の世界文化遺産登録により、富士山登山者や周辺観光地への観光客の増大により、富士山の環境負担はますます増加しています。そのため富士山周辺に点在する湧水池は存続の危機にさらされています。

こうした強い危機感から湧水池の保全、保護を目的とした活動が官民あげて各地で盛んに展開されています。

富士山の降水量は1日平均にすると600万トン/日という膨大な量です。その内25%

が蒸発し、75%が地下にしみ込むと言われています。

富士山の溶岩層は水を透さない不透水層です。しみ込んだ水はこの富士山の溶岩層に覆われた砂礫層(水を透す)や、溶岩層と溶岩層との間が水で満たされ、伏流水となって、やがて溶岩層の末端の山麓で湧き出すという仕組みになっています。

しみ込んでから山麓で湧水となって出てくるまでに数十年かかると言われています。

この末端の山麓で湧き出しているのが富士五湖や忍野八海、柿田川などで1000ヵ所以上にも及んでいます。


代表的な富士山麓の湧水

忍野八海:忍野八海は国指定の天然記念物であり、水質、水量、保全状態や景観で優れていることから環境庁から全国名水百選に選定されています。

富士山の北麓のエリアに属しており、8つの湧水池から構成されています。

8つの湧水池が全て昔の面影をとどめているわけではありませんが、ここから湧出した水は湧水池群の中を流れる桂川の最上流の水源地として、京浜地方の大切な給水源の役割も担っています。

忍野八海の中心をなす池本には売店や、茶屋、旅館などの施設が並び、富士観光の重要な拠点ともなっています。

8つの湧水池は湧池、濁池、鏡池、菖蒲池、銚子池、底抜池、お釜池、出口池などです

アクセスは富士急行大月線富士山駅から路線バス内野行き、忍野八海入り口バス停下車です。

柿田川湧水:柿田川湧水は富士山南麓のエリアに属し、多くの湧水の中で最大規模の湧水量を誇っています。

その柿田川湧水群は1日に70万トンから100万トンの湧水量で東洋一と言われています。

また四国の四万十川や岐阜県の長良川と並び日本三大清流の1つです。

この湧水群は柿田川公園(静岡県駿東郡清水町)となっており、すぐ横を国道1号線が通っています。

年間を通じて15℃前後の一定の水温と、そのまま飲むことができる水質で三島や沼津の市民の飲料水としても使用されています。

環境省の名水百選、森林文化協会の21世紀に残したい日本の自然百選に選定され、地質鉱物で国の天然記念物にもなっています。

豊かな自然に囲まれた清浄な水の公園です。一度は訪れたい公園です。

アクセスはJR三島駅南口バスターミナルから路線バスで柿田川湧水公園前下車です。


他にも代表的な湧水は

白糸の滝、羽衣の湧水、桂川、芝川、湧玉池、上小泉八幡宮の湧水、出水不動尊の湧水、

楽寿園の小浜池などがあります。


今回のまとめ

  • 富士山の湧水を知る
  • 湧水の分布エリア
  • 代表的な富士山麓の湧水
  • 他にも代表的な湧水は
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