山で絶対会いたくないのは雷⚡
雷って一体どんなもの
雷の原因が一般的に入道雲と呼ばれる積乱雲の中で空気の粒や氷の粒同士が摩擦を起こし、それによって静電気が発生します。それが地上に流れてくる、これが雷です。時期としては夏は太平洋側で多く、冬は日本海側で雷雲によって雷が発生します。
雷も種類があります
雷雲の発生形態により、熱雷、界雷、山岳雷、渦雷、火山雷などがあります。
発生した積乱雲の中で発生する電光(雷放電)、雷鳴、強い雨などを伴った気象現象で雷雨とも言われ、おもに積乱雲(雷雲)を伴い激しい上昇気流のあるところに発生する熱雷、寒冷前線に沿って四季を通じて発生する界雷、低気圧圏内か台風内で発生する渦雷などがあり、また火山の噴火によって起こる火山雷、山岳特有の上昇気流によって起こる山岳雷などもあります。
雷にも色があります
白とか赤、黄色、青色などです。
雷鳴は稲妻の熱によって、空気が膨張することによって鳴ります。
ピカッと光ってからまもなくして音が聞こえるのは速度の違いからです。
光の速度は秒速30万kmです。音の速度は秒速340mです。光の方が圧倒的に速いです。
ピカッと光ったら音が聞こえるまでの時間を測ってみましょう。
10秒後に音がしたら、340m×10秒=3400mで、そこから3.4km先まで雷が近づいていることがわかります。
雷の電圧は非常に高く約2億ボルトにもなるようです。電流は数万アンペア、雷の閃光の通り道は数万℃にもなるようです。雷雲と地球との間は大体2~3kmくらいありますが3000m級の高山では、稜線におればすぐ足元から雷が襲ってきます。
雷から身を守るための方法
雷は電気を通しやすい高いものの方に落ちやすいです。従って金属、カーボン、水分などは電気を通しやすいです。山では貴金属の指輪やネックレスも付けない方がいいです。
ピッケル、カラナビ、ハーネス、コンロ、ポールなどは離れたところに置き、雷が遠ざかるのをまちましょう。
樹木のそばや直ぐ下は危険
山では樹木に落ちるケースが最も多いです。樹木は高いほど危険度が増し、木に落ちた雷の電流は木の表面を流れて幹や枝を伝わり地表に流れます。その時、人間がそこにいたら人間に伝わります。少なくとも木の幹から3m以上離れて身をかがめて心臓に電流が流れないようにすることが大事です。
落雷による死因は、多くは心肺停止です。火傷による死亡は少ないようです。従って雷は体の方面から地表に抜けて心臓を通らなければ火傷をすることはあっても死亡に至ることはないようです。
山で雷にあったら
山頂や稜線から素早く山小屋に逃げましょう。山小屋がなければ、立木などから離れ、できるだけ低い所、コルや窪地で姿勢を低くして雷が遠おざかるのを待つしかありません。
決して動かないことです。高山では雲と大地との間が狭く、大規模な放電現象が起きやすいです。また放電は濡れた岩に沿って起こる場合もあります。
落雷に合ったら
不幸にも落雷を受けてしまった人がいたら、さらに落雷を受けないよう、低い所か山小屋に避難させなくてはなりません。救助者も落雷を受けないよう細心の注意が必要ですが、動くことさえできない場合があります。ひたすら雷が遠ざかるのを待つしかありません。
落雷を受けた人の意識を確認して、次の呼吸や脈拍を確認します。落雷を受けても意識があれば呼吸と脈拍は大丈夫です。意識がない場合は直ちに呼吸を確認して止まっていれば人工呼吸をします。遭難救助隊が到着するまで人工呼吸は続けましょう。
今回のまとめ
- 山で絶対会いたくないのは雷⚡
- 雷って一体どんなもの
- 雷も種類があります
- 雷にも色があります
- 雷から身を守るための方法
- 樹木のそばや直ぐ下は危険
- 山で雷にあったら
- 落雷に合ったら