リュックとファッションの5つの矛盾

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【リュックサックって?】

あまり知られていませんが『 リュック サック』は英語ではありません。本来はドイツ語で、『ルックザック』と発音します(空耳レベル)。

英語では、『バックパック』。これも『リュックサック』の発音から発祥しています。

おそらく、日本人のほとんどが、最初に持つアウトドア用品がリュックサックではないでしょうか?

初めての遠足に背負って行ったリュック、覚えていらっしゃいますか?

そういう意味で、日本人が最初に馴染むドイツ語でもあるわけで、「俺は小学校の時には、すでにドイツ語を知っていた」と豪語できます。素晴らしい。



【リュックのかかえる機能性の矛盾】

リュックサック(以降、リュック)は千差万別。それこそ遠足用のピカチュウのリュックから始まって、K2とかチョモランマ登頂に用いられる物まであるわけですが、さて、優秀なリュックとは

  1. 軽く
  2. 耐水性に優れ
  3. 強く
  4. ポケットがうまく分かれている
  5. ようするに物の出し入れがしやすい(ファスナー、ホックを含む)

以上の5つでしょうか。

この中で、「軽さ」と「ポケットの多さ」は共に重要ですが、当然ながら、ポケット数を増やせば、そのぶん重量が増すことになるので、そもそもがリュックの機能性には矛盾があることになります。

スマートフォンが流行る前、ガラケーはミリグラム単位でその軽量化にしのぎを削りましたが、購入した女子高生たちは、ジャラジャラと大量なストラップを付けて、その意味を失ったような‥‥‥例えがわかりにくいですね。

これは、重さを度外視できる他の鞄メーカーでは、抱えることのない悩みと言えます。


【トップメーカーOUTDOOR、452の登場】

現在、リュックのトップメーカーは、その名もストレートなOUTDOOR(米)です。

OUTDOORは、この機能性の矛盾に対し、とりあえずポケットを減らし、2ポケットというシンプルな構造にし、リュックにもファッション性を持たせることを選びました。

これを歓迎したのは、登山家やアウトドア派ではなく、日常使用に転じた学生たち。日本では、「デイバック」と称し、一世を風靡したのはご存知の通りです。

それまで、太陽光の熱を必要以上に集めないようにしていただけのカラーリングも、まるで自動車のようにチョイス幅を広げ、選ぶ楽しさを演出。

山岳や森林ではなく、ビル街にも栄えるファッショナブルなリュックの登場。有名なOUTDOORのモデル『452』です。

もともとランドセルがそうであるように、両手の空く広い意味でのバックパックは、あらゆるシーンで手持ち鞄よりも通学には適しています。ただ、ファッション性には欠けていた、というだけで。

今、日本製ランドセルが、海外でバッグとして大流行していますが、これがその証明のようなもの。ランドセルがファッション性を持ち始めたからに他なりません。

とは言っても、ランドセルをアウトドアに持ち出す登山家はいないでしょう。もし、日本でそれをやったら、たとえ高尾山でも爆笑ものです。

シティ用とアウトドア用は、その境界こそあいまいになっていますが、あきらかに目指している物はちがい、OUTDOORもなた、山や森林を捨てたわけではありません。

登山用リュックメーカーとしてのOUTDOORがトップメーカーであることに違いはなく、業界のリーダーとして、新たな製品、新たな素材を開発し続けています。


【見分ける方法は?】

この2つの流れ。素材や型は流用されることが多いので、それだけに選ぶ方としては見分けるのに苦労することになりました。同じメーカーが日常用とアウトドア用の両方を作っているからです。

ともに軽く、ともにカラーリングも豊富になりました。

現状で、見分ける方法は、単純にその大きさと価格。

アウトドア用は、撥水、耐水性は強化されており、背当て部分は汗をかかないよう通気性も工夫されているので、当然、高価になります。

もっとも、デイバックの大きさで登れる程度の山であれば、あまり考える必要もありません。ファッションとしてのリュックを楽しめばいいこと。

それこそ、ランドセルでも登れないことはありません。勇気があれば、の話ですが‥‥‥。


今回のまとめ

リュックとファッションの5つの矛盾
リュックサックって?
リュックのかかえる機能性の矛盾
トップメーカーOUTDOOR、452の登場
見分ける方法は?

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