登山の時の熊対策と熊の生態について

登山の時の熊対策と熊の生態について

北海道に生息する熊はヒグマ(羆)、本州以南に生息する熊はツキノワグマ、ヒグマは北海道におおよそ1,9002,300頭くらいいます。ツキノワグマは本州に8,60012,600頭くらいいるようです。但し愛知県、茨城県、千葉県では今のところ確認されていないようです。

ヒグマは肉食動物で凶暴です。ツキノワヅマは草食動物で比較的大人しいようです。

山岳の開発や天候不順などの理由で山のエサが獲れなくなってエサ不足になり、里山に降りてきて民家を襲ったり、登山者が襲われる事件が多発しています。1度襲われると死に至るケースもあり、山に行って、いかにクマに合わない対策を知っているかどうかがポイントになります。

今回は本州にいるツキノワグマに対する対策をまとめてみました。

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ツキノワグマの主な生態

写真出典

  • ツキノワグマは本来臆病な動物で、遭遇する機会は少なからずあります。襲ってくることも稀ですがあります。
  • 生息域は東北から九州までで標高2,000m近くまで登ってきます。
  • 体長は150㎝くらい、体重オスで80kg、メスで50kgくらいです。寿命はおおよそ20年くらいと言われています。
  • クマは足裏に大きな肉球があるため、ほとんど足音を出さないで歩く事ができます。木登りも非常に上手です。
  • 臭覚は犬より鋭く、意外と記憶力の良い動物のようです。
  • 個体によって能力差がありますが、視覚、聴覚ともあまり良くないようです。
  • ツキノワグマは臼歯がよく発達しており、植物特に果実が好きです。雑食系です。春はブナの若芽、ドングリ、フキノトウ、夏はアザミ、ミヤマイラクサ、タケノコ、ハチ、アリなどを食べ、秋はドングリやクリなどを食べています。
  • クマの冬眠は、山の斜面で、枯れ木でできた穴などを使用します。
  • クマの冬眠は、11月中旬から4月上旬ころまでです。秋に十分食いだめして冬眠に入ります。
  • クマのメスは冬眠中に出産します。
  • クマのすべてが冬眠するわけではありません。従って冬の期間中でも活動しているクマがいることを認識していなくてはなりません。
  • クマは冬眠中、間断なく眠り続けます。冬眠中は水を飲んだり、食べたり、排尿したり、という行動はありません。

注意事項として冬眠中のクマは、何らかの刺激があった場合、瞬時に目覚めて行動する性質があります。飢餓状態にあるわけではないので、体力もあります。安易にクマが居そうな穴などを覗かないようにしましょう。

クマに合わないためにも、クマとのトラブルにならないためにも、こうしたクマの生態を知っておくことは大切です。しっかり学習しましょう。


クマに合わないためには

写真出典

  • 登山道以外では歩かないことです。やむおえない場合はなるべく見通しのよいところを歩きましょう。クマ鈴も有効です。今近くを通っていますよ!の合図です。
  • カーブや林、藪などで見通しがきかないところでは、大きな声を出しましょう。「やっほー!」でもよいです。ここに人がいますよ!の合図です。
  • 音や臭いに注意しましょう。藪や雑木林のなかで、がさがさするような音がしたり、獣臭がしたりしたらまずクマです。素早く遠ざかりましょう。
  • クマの生息地であることが分かっている場合に単独行動は不可です。人が多ければクマが逃げる確率が高いようです。
  • クマの行動時間は山里では深夜が多く、山岳地帯では夕方の薄明りの時が多いようです。
  • クマは臭いのする香水や化粧品、に興味があります。山でつけてはダメです。

クマに合わない対策として例を挙げましたが、テント場が襲われるケースが報告されています。

1度テント場を襲って食料にありついたクマは学習効果で何度でも襲ってきます。見通しの悪い雑木林や藪の近く、獣道があるようなところ、半径50m以内に生息の痕跡があるようなところではテントは絶対幕営しないでください。


クマに出逢ってしまった

  • グループはバラバラにならない、クマの様子を見ながら徐々にその場を離れる。
  • 子クマが居ても絶対近づかない。近くに必ず親グマがいます。
  • クマが遠くでこちらを見ている場合は、ゆっくりその場を離れる。
  • 山小屋や避難小屋があればそこに逃げ込む。

クマが近づいてきた

  • あわてて逃げない、背中を見せて逃げない。おっかけてきます。
  • 近づいてきても、ゆっくり後退する行動をとる。クマが逃げていく可能性もあります。
  • クマと目を合わせない。(クマを目から離さないという人もいます)
  • クマとの間に木々や岩を入れて緊張感を和らげる(効果不明)

クマが攻撃してきた

こうしたら大丈夫という方法はありません。

    • 何かを投げる。クマに直接投げるのではなく、11つ放り出していく感じ。クマがそちらに気を取られている間に静かに逃げる。
    • クマが直前まで迫ってきたら、クマ撃退スプレーを噴射する。条件があり、クマが風下に居る場合に有効です。風上ですと自分にかかってしまいます。スプレーの能力は無風で58m以内、5秒噴射で2回しか持ちません。これで逃げてくれればもうけものです。
    • 逃げないで、うずくまり、腹や首筋、顔を守る。この段階でクマが後退する場合もあります。
    • クマの攻撃は爪で引っかき、噛んできます。命が奪われることもあります。
    • もしナイフがすぐに出せれば、格闘しなくてはなりません。どこでもいいですから刺します。クマも痛いですから退却するかもしれません。万に1つの勝目に賭けます。

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今回のまとめ

  • 登山の時の熊対策と熊の生態について
  • ツキノワグマの主な生態
  • クマに合わないためには
  • クマに出逢ってしまった
  • クマが近づいてきた
  • クマが攻撃してきた
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