登山中の自然落石と人為的落石を発生させない歩き方

登山中の自然落石と人為的落石を発生させない歩き方

climbing

富士山の森林限界の上、(大体五合目の上)では樹木がなく、広大な斜面が広がっています。落石は常に起こっており、相当のスピードで数百mも落下します。富士山は落石頻度の高い山と言えます。

大きな落石もあり、スピードを持った石は五合目まで達し、駐車した車を直撃した事例も報告されています。

穂高連峰や八ヶ岳の急峻な岩稜地帯では、岩が自然にゆるみ、風雨などの影響を受けて、突然落下する場合もあります。

また白馬岳の大雪渓では、雪渓にある周囲の山肌から自然落下した大小さまざまな石が転がっており、わずかな風雨の力で簡単に転げ落ちていきます。

厄介なことに、何の前触れもなく音もなく静かに落ちていきますから、雪渓を登る多くの登山者は常に上も見ながら細心の注意が必要です。

これらはすべて自然落石です。


人為的な落石

そして人為的な落石は登山者が登山中に手足に触れた石が突然剥離又は脱落して落ちてくる現象です。

狭い登山道で靴が触れた石が落下し、下に居る登山者の頭部を直撃するというトラブルは簡単に起こりうることです。

小さい石どころか、大きい石もあり、他の登山者の命を奪うことになってしまいます。

落石により命を奪わなくても、それによって滑落して命を奪うこともあります。

落石に合わないコツは、足下ばかり見ていないで、上を行く別な登山者の動きも気を配ることぐらいでしょう。

落石をかわすには

人間は上から物が落ちてくれば本能的に身をかわす能力を持っています。若くて敏捷な動きが出来る人は、バランスを保ちながら瞬時にかわすことができます。

しかし中高年になると、徐々に動きが遅くなりますので、事故に合い易くなります。

特に鎖場やハシゴ場などで手足をつかっての移動中の場合は、落石があってもかわすことが不可能です。その場合は、少なくとも頭部に絶対当たらないようにしなければなりません。頭部を手で覆うことぐらいしかできないかもしれません。

グループで岩場、ガレ場を登っている場合は、常に1人は上部を観察して落石を見ていなければなりません。これは雪崩が発生し易いところや、雪渓などでも同じことが言えます。

登山中落石があったら

登山中に落石を発生させたら、また発見したら、即、「らーく」と大声で叫びます。「らくせきー」でもいいです。下に人が居ても居なくても、即座に叫ぶことです。

これは登山道では常に起こりうることですから、大事な言葉です。必ず実行しましょう。

ゴルフで思いも寄らない方向にボールが飛んだり、思いのほかよくボールが飛んで前の組に打ち込みそうになったら「ファー」と叫んでボールが飛んで行ったことを知らせます。それと同じです。

自分で落石を起こしても黙って通り過ぎようとする人がいます。とんでもないルール違反です。

そんな人を見つけたら厳重に注意しましょう。


どんな場所で落石が多いか

登山の経験を積むと、落石がありそうなところは自然に分かるようになります。そんなところでは、細心の注意が必要です。

・沢やガレ場は落石が多い
・鎖場
・登山者の少ない登山道
・雨や強風になると落石が多い
・雪渓のある場所では落石が音もなく落ちてくる


落石を発生させない歩き方登山落石3

出典URL

落石のトラブルが一番多いのが人為的な落石です。

登山者が浮石を踏んだり、不自然な石を足で引っ掛けたりして落石となる場合です。

山に慣れてくると、浮石はどんな状態になっているかある程度分かってきますが、浮石を踏んだり、足を上げた時に落石になりそうになる場合は、そっと、しゃがんで、手で石を押さえて、落石にならないようにします。

もう1つ多いのは斜度が急なところです。

ここでは登山の基本である「静荷重移動」を徹底します。静荷重移動とは、右足を前に出したら同時に体の重心を右足にかける。

そして次は、重心の掛からなくなりつつある左足を、地面を蹴らないで持ち上げて前に出す。この一連の動きを繰り返すことです。

大事なことは、地面を蹴らないという動作です。

これが落石を発生させないようにするポイントとなるところです。

普段の歩き方は別に意識もせずに、道を蹴って体を前に進めていますがここが違います。

普段使う歩き方ではありませんから予め練習が必要かもしれません。

神社の階段やビルの階段で練習してみてください。

コツを掴むまで少々時間がかかるでしょう。

しかしこれは山登りの基本中の基本ですから必ずマスターしてください。


まとめ

登山中の自然落石と人為的落石を発生させない歩き方
人為的な落石
どんな場所で落石が多いか
落石を発生させない歩き方

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