登山ではなぜ事前のトレーニングをしないのか

サッカー、野球、テニス、ゴルフ、水泳など一般的なスポーツでは必ず トレーニング があります。

アスリートはトレーニングで始まり、トレーニングで終わるのです。

そのくらいトレーニングはスポーツにとって重要な行為です。

トレーニングによってさらに高い技術を身に付けることもできます。

では、登山 はどうでしょうか。


登山ではなぜ事前のトレーニングをしないのか

登山のために予防的なスポーツ、例えばランニングをしたり脚力トレーニングをしたりする人をあまり見受けません。(している人もいます)

気の合ったおばさま族が派手なアウターを着て颯爽と山に登っています。山ガールや山ボーイも日頃からトレーニングしている人は少数派でしょう。

何故でしょう。トレーニングなどしなくても、若さという体力があればいきなり3,000m級の山の頂に立つことが不可能ではないからです。雄大な景色も見られます。

難関と言われる岩稜地帯も征服できます。何もトラブルなく登頂を成功させた人もたくさんいます。

しかし事前のトレーニングなしでの登山は大きな危険をはらんでいます。

その証拠に年齢を問わず山の事故の多さです。スポーツの中でこれほど多くの死亡者が出るスポーツが他にありますか。

北アルプスでは年間100人くらいの人が遭難して亡くなります。ケガをした人は数百人にもなります。この事実は異常と思いませんか。

原因は登山者の体力、技術と山の難易度と合っていないからです。合ってないのに難しい山に挑戦すれば遭難の危険は高まります。これは正に無謀とも言える挑戦です。


登山でもトレーニングは必要です

山での遭難の原因の1つは体力不足です。山で必要とする筋力が出来ていないからです。

山の難易度が各地方自治体で発表されています。自分の体力に合った山の選択は必須です。

登山であっても日頃から、あるいは事前の体力作り、トレーニングは必ず必要です。

愛知県に本宮山という低山があります。標高は789mです。決して高い山ではありません。豊川に砥鹿大社という有名なお社があり、その奥宮が本宮山の頂上にあるいわば信仰の山です。

地域に昔から愛された山で、今なお若い人から高齢者まで男女を問わず大勢の人が連日、山に挑戦しています。累計登山回数1,000回、年間登山回数500回などという猛者もたくさんいます。

この山が、人気があるのは、その登山道が変化に富み、なにより急登だからです。まわりの景色は平凡ですが、登りの厳しさは初心者においては周りを見ている余裕はないでしょう。

本宮山は山岳トレーニングの山です、負荷をかけてトレーニングします

大勢の登山者に混じって黙々とトレーニングしている人、あるいはグループがいます。この山には似合わない巨大なザックを背負って、大きな負荷をかけてトレーニングしています。

軽く60L以上のザックを背負って、汗びっしょりになりながら登っています。

一般のグループや大学、高校の山岳部のメンバーです。

トレーニングは目的があって成立します。

彼らは日頃のトレーニングが、いかに大切かが分かっているから苦しいトレーニングに耐えられるのです。


自分の身を守るためにトレーニングをしよう

中高年の登山ブームが続いています。まだまだ事前にトレーニングする人は少数派でしょうが、認識を新たにしていただき、自分の身を守るためにもぜひともトレーニングを始めてもらいたいものです。トレーニングをして体力をつけて山に行きましょう。

一般の人がトレーニングをしようと思えば万歩計を持って歩くことがおすすめです。計画的に目標歩数を立てて、毎日継続的に歩くことです。これは体力増強に有効です。

登山に行った時に足が痙攣したり、つったりすることがあります。これは筋肉に大きな負荷がかかったために起こる筋肉の異常です。これが山での転倒や転落などに繋がる事故の原因となります。

また下山してあくる日に足が痛くて歩けない時があります。

これも同じです。

これを予防するトレーニング方法があります。

  1. ハーフスクワット:脚を肩幅に広げて、かかとを床から離れないようにして、膝を90度までゆっくり曲げる、曲げたまま10秒保持、10秒経ったらゆっくりもとに戻る。この繰り返しを10回3セット行う。
  2. かかとの上げ下げ運動:痙攣防止に有効です。階段などの縁につま先で立って、かかとを上げ下げします。10秒保持してゆっくり戻す。これを繰り返す。15回5セット行います。
  3. 脚のストレッチ:両足で立ったら片足をお尻まで曲げる、20秒保持。繰り返す。次は反対の脚を行う。あるいは片足を前方に出して曲げながらももに両手を添えて、もう片方の脚を後ろに引き、ゆっくりと重心を前方に移す方法です。
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