登山の途中にある積み石(ケルン)の意味は?

登山の途中にある積み石(ケルン)の意味は?

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ケルン という言葉の語源を辞書で調べると、ケルンは英語、フランス語でCologne、ドイツ西部のライン川左岸にあるドイツ第4の都市の名前、とあります。

本来はアイルランド語で、石で築いた塚のこと、登山用語 では登頂記念、あるいは登山道を示すために作られたピラミッド型の 積み石 のことをいいます。


ケルン

出典

 

ケルン(積み石)とは

ケルンという都市のことは、今回はちょっと置いといて、ケルンという登山用語の意味について述べます。

ケルンは山頂や登山道などの道標となるように石を円錐状(ピラミッド型)に積み上げたものです。

目的は道標です。

登山道に並行になるように積み上げられています。全国の山の登山道にはあちらこちらで見ることができます。道に迷った時には便利な道しるべです。

 ケルンは本来の目的は道標ですが、違った目的でケルンが積み上げられる場合があります。

山の遭難現場などにケルンがある場合があります。

これは慰霊の意味で作られたものです。

また、遊び半分で、何の意味もなく積み上げられたケルンもあります。

道標と思って信用すると道迷いを起こす危険性がありますので注意が必要です。


ケルンと環境 

いたずらにケルンを作ろうとすると、その石の確保のために山の自然環境や高山植物などの生態系を壊す場合があります。

大きな石を拾うために無理に石を取ると、その個所が雨で砂や小石が流失して地面が侵食されることになります。

こうした山の自然環境の汚染、破壊につながる行為は山を愛する人達は絶対行ってはいけません。山岳パトロールのみなさんはこうしたケルンを発見次第、ケルンを壊し、石を元の位置に戻す作業を行っています。

興味本位のケルン作成は行わないようにしましょう。


 ケルンの在り方

北アルプスの北に位置し四方八方に尾根が延びている事で知られる八方尾根のケルンは学校の教科書にのるほど有名です。

八方尾根の尾根や登山道、山頂には数え切れないほどのケルンがあります。

その中には本来の目的とする立派なケルンも存在しており、第一ケルンからは空気の澄んだ日には富士山を望むこともできます。

八方尾根の丸山ケルンは山岳地図にも明記されている重要な道標としてのケルンです。

登山者の命を守る大事な目的を持つケルンですが、この一帯には興味本位で立てられたケルンが無数にあります。

山岳パトロール隊から悲鳴が上がっています。

もういい加減に止めて欲しいと。

道標の役目がないケルンは登山者にとっては非常に危険です。

そのために目的に合わないケルンは撤去することになりました。

撤去も大変です。

長い年月をかけて作られた大きなケルンはこれを壊すだけでも大変です。

壊すだけでなく、この石をあたり一面に自然環境に馴染むようにばらまく必要があります。

しかしケルンを壊していくと中から色々なものが出てきます。

写真とか手紙、酒瓶、服などです。

作った人々にはそれぞれ意味があったかもしれません。

ここが遭難現場であり慰霊の意味があるのかもしれません。昔

はケルンを作る場合はこのような意味もあったのです。

しかしもう自然破壊に繋がるケルン作りは止めましょう。


山の歌 

山の歌に「いつかあるひ」があります。山が好きな人なら誰でも知っている歌です。山が好きな人には聞いただけで体がぞくぞくするほどいい歌です。ダークダックスが歌っていました。

作曲は高校教師で登山家の西前四郎氏、作詞は日本百名山の著者、登山家の深田久弥氏です。

歌詞の中に次のような部分があります。

「友よ山に 小さなケルンを積んで墓にしてくれ ピッケル立てて」

「俺のケルン 美しいフェイスに朝の陽が輝く 広いテラス」

歌詞の始まりは

「いつかある日 山で死んだら 古い山の友よ伝えてくれ」

「母親には 安らかだったと 男らしく死んだと 父親には」

 

この歌は山の好きな人の愛唱歌で、山ではよく歌われる歌です。

しかし悲しい歌です。

山で遭難して死亡した時のために山の友に遺言を託している歌詞となっています。

ここに出てくるケルンは慰霊塔の意味です。山岳遭難のシンボルがケルンというわけです。

山に魅かれる裏側には、山が単に美しいだけでなく山はつねに危険性をはらんでいることもケルンが教えています。


まとめ

登山の途中にある積み石(ケルン)の意味は?
ケルン(積み石)とは
ケルンと環境 
ケルンの在り方
山の歌 

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