【登山靴を選ぶって、意外と難しい】
登山靴 を買おうと思って、最初は最新の情報やデザイン、店員のおすすめ、あるいは友人の推薦などで選ぶ傾向があります。大体がこれが失敗の元です。
靴はとにかく、見て、触って、実際に履く、これが基本です。どんなに有名で又、友人のおすすめでも自分の足に合わなかったらNGです。合わない靴で山に行ったら悲劇です。
現象として、指先、かかと、くるぶし、等が痛くなる。当然歩行困難となり、同行者に迷惑をかけることになります。
特に下山時にこうしたトラブルが起こり易いです。
外反母趾の人はしっかり時間をかけて選ぶようにしましょう。
【登山靴の種類】
あらかじめ登山靴の種類を知っておきましょう。
- ローカットの靴 ウォーキングシューズなどがこれに当たる。登山用ではないですがウォーキング、ハイキング程度ならこれでいい。
- ミッドカットのトレッキングシューズ やや軽い登山用、トレッキング用の靴。カットは足首をしっかり固定ではない。短期間、無雪期の山用。
- ハイカットのソフト登山靴 登山靴の標準型でカットは高めで足首周りも柔軟性があり 積雪期を除くオールシーズンが可能。
- ハイカットのハード登山靴 本格的な登山靴、岩陵を登ったり、稜線を歩く、残雪、雪 渓もOK、アイゼンの装着も可能。初心者向きではない。
- 冬季雪山用ハード登山靴 雪山OKでアイゼン装着可能、寒い雪山のコンデションにも対 応、オールシーズンシューズです。
とりあえず、初心者用の山に行くならミッドカットのトレッキングシューズがおすすめです。
これで十分慣れてから標準型のハイカットのソフト登山靴を買って、3,000m級の山を目指してください。
【お店を選ぶ】
登山靴を買おうと思った時、近くに登山用品専門店があれば一番いいのですが、地方でも最近では大型スポーツ用品専門店ができてきました。
つまりは種類が多く揃えてあり、靴についてきちんとアドバイスができる店員がいるかどうかです。
大型スーパーマーケットや通常の靴屋さんでの購入よりは専門知識のある専門店で購入する方が安心です。
【靴選び】
お店で靴を選ぶ時、種類が多く、どれを選んでいいか迷いますね。形も色々あります。
まずは自分の足の形に合わせて靴を選ぶことになります。
よく見かけるのは左右どちらか一方の足にあわせるだけで靴選びを決めてしまう人がいますがこれはNGです。
普段気が付かないようですが左右の足の形が異なる人もいます。必ず両足に履いて確認しましょう。
足のサイズが小さい人・大きい人、幅広の人、こう高の人、外反母趾の人、など足の形も色々です。
靴メーカーはそうした足の仕様については十分研究して靴作りをしていますから、専門店ならどれかがご自分の足に合う靴が見つかると思います。
直感でいいかなと思う靴を棚から選び出し、まずその靴のインソール(中敷)を引っ張り出しましょう。そのインソールの形と自分の足に合わせて見てください。これがあってなければ靴を実際に履く前にこの靴はNGです。
インソールに合うものが見つかったら、今度は実際に履いてみましょう。この時、自分が持参したいつも使っている少し厚めの靴下を履いて、靴を履きましょう。
足はつっかえていないか、靴の幅が窮屈ではないか、足のこうが当たっていないか、あるいはゆるくないか、スキマがありすぎないかなどをチェック。少しでも違和感があればNGです。
次にインソールチェックです。通常新しい靴のインソールは薄くてペラペラのものが入っています。
インソールは衝撃吸収用として足を保護する重要なパーツです。
少なくとも5mmくらいのものは必要です。
お試し用のインソールがお店にあると思いますので、これを入れて足のフィット感を確認します。ちょっときつめならヒモを緩めてみてください。
気に入った靴がみつかったら、このインソールをセットで買うことをおすすめします。
これで靴選びが終わりではありません。
実際に両足にその靴を履いて店内を歩き回りましょう。
良いお店では、お店の中を靴を履いて歩き回ることを積極的にすすめます。
ここまでやっても新しい靴を履いて山に行きますと、新品の内は足首周りや足のどこかで痛くなる場合があります。がやがて使っている内に痛みも消えていくのが普通です。
良い靴ほど値段が高価です。自分の懐具合との相談となりますが、1万円前後から3万円くらいのものになるでしょう。もっと高いものもいっぱいあります。
まちがっても初心者の人はネットで買うことは控えるほうが良いと思います。
自分にあった登山靴選びは見て、触って、実際に履くことです。
今回のまとめ
初心者のための登山靴の選び方
登山靴を選ぶって、意外と難しい
登山靴の種類
お店を選ぶ
靴選び