中央アルプスの稜線歩きは超難度で上級者向け

中央アルプスの稜線歩きは超難度で上級者向け

宝剣岳(2931m)の頂上の岩陵

中央アルプス

中央アルプスは天竜川の伊那谷と木曽川が流れる木曽谷にはさまれた南北100kmに亘る木曽山脈のことです。

木曽駒ケ岳(2956m)を中心に2700~2900mの山々が連なっています。

登山向きの山は北部に集まっており、北端が経ヶ岳(2296m)で木曽駒ケ岳、宝剣岳、桧尾岳、熊沢岳、空木岳、南駒ケ岳、越百山と並んで北部の山を形成しています。

宝剣岳直下の千畳敷カールのようなカール地形は他にも濃が池、三ノ沢、摺鉢窪などにも見られます。

千畳敷まで標高差900mを一気に登るロープウエイが設置されてから駒ケ岳、宝剣岳周辺は一気に大衆化されました。千畳敷が中央アルプスの登山基地にもなっています。


稜線歩きは超難度

2013年7月中央アルプスの代表的な稜線の縦走ルートで特筆すべき遭難事故が発生しました。

宝剣岳(2931m)に向う檜尾岳(2778m)付近でツアーで登山中の韓国人パーティー計4人が遭難事故に合い死亡しました。原因は装備が軽装だったからだとメディアは伝えていますが、本当にそれだけの理由だったでしょうか

このパーティーの登山ルートは駒ヶ根高原の奥にある池山林道(1200m)から入山、空木岳(2864m)を目指し、空木岳直下の木曽殿山荘で一泊、翌日、東川岳(2671m)-熊沢岳(2778m)-檜尾岳(2778m)を経て宝剣岳(2931m)に至るルートが予定されていました。

最初の日は非常に辛い1600mを一気に登るコースですが翌日からは宝剣岳まで快適な稜線歩きを想定していたかもしれません。

事故が起きたのは檜尾岳付近です。

このルートの特徴をまとめてみると、

  1. 稜線歩きは一見、アップダウンが少ないように見えるが実際は逆で、非常にハードな稜線です。頂上付近はほとんどが傾斜角45°以上のガレ場で急登です。鎖や足場はほとんどありません。自分の手足で自力で登れる体力と技術が必要です。
  2. それぞれの山には2つ以上のピークがあり、ピーク間が100m以上のアップダウンがあります。空木岳には第1ピークから第2,第3ピークとあり、第3ピークが頂上です。
  3. 空木岳から宝剣岳の間には名称のないピークがたくさん存在します。従って各山の間を何度もアップダウンを繰り返すことになります
  4. このコースは難度の高い上級者向けのコースです。
  5. このコースには途中水場がありません。従って大量の水をザックに入れて持ち歩かねばなりません。
  6. このルートは道案内となる目印のリボンやマスキングが分かりづらい。非常に道を迷いやすいです。

つまりこのパーティーの遭難の原因は軽装であったこと以外にこのルート特有のハードな稜線歩きで体力を消耗し、さらに悪天候で視界不良となり、疲労が重なって起きた事故と思われます。事前にこのルートの厳しさが情報として得られていなかったのではないでしょうか。

痛ましい事故ですが、他の登山者には大きな教訓となっていくことでしょう。


今回のまとめ

  • 中央アルプスの稜線歩きは超難度で上級者向け
  • 中央アルプス
  • 稜線歩きは超難度

中央アルプスの登山コースは主稜線の縦走コースとこれに交差する形の登山道が多く存在しています。

また、中央アルプスは山麓からの標高差が大きいために沢が急峻です。

太田切川や中田切川などの本流、支流は沢登りの対象となっており、人気のところです。

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